医療機器開発メーカーのメテクは、長年培った技術やノウハウ、豊富な実績を活かして顧客ニーズを実現する製品を提案している。
本社は東京都千代田区西神田にあるが、事業所兼工場は埼玉県川越市にあり、ここで製品のほとんどが生産される。この工場が建てられたのは創業7年目の1981年。量産体制を築き、新たな分野にも次々と参入し、メテクの製品は多様な場で使われるようになる。
そして製品のさらなる信頼獲得を目指し、1995年にISO9002、EN46002、1997年にISO9001、EN46001といった認証を順次取得し、品質保証体制を強化。2000年を迎える頃にはグローバル展開が本格化し、医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO13485:2003」の認証を取得。そして今年、2011年には埼玉事業所内に新棟が建設され、さらなる事業発展へ向けて新たな一歩を踏み出した。
少子高齢化時代の医療機器開発に欠かせないのは、医療に携わる医師と、機器を扱う看護士や技術士との連携プレー、そしてもちろん、それを受ける患者の声である。メテクの開発担当者たちは定期的にそうした現場の声を聞いたり、また、進化の著しい医療界の情報を毎日採り入れることで常にスキルアップを図っている。
‘医療機器’ カテゴリーのアーカイブ
医療の進化とメテクの発展
医療機器開発のメテク
医療機器の開発。それは技術を通して「人が生きる」というニーズに応える仕事と言えるだろう。株式会社メテクは1974年、旭化成の子会社として生まれた。小型ポンプを中心とした送液機構技術や、各種センシング技術を核に、血液透析装置、腹膜透析用機器、輸液ポンプ、多用途血液処理用装置など、医療機器の開発および製造を行っている。
メテクの製品は、主にOEM(取引先企業のブランド製品の製造)やODM(取引先企業のブランド製品の製造だけでなく開発も手掛けること)の形態で、国内外を問わず数多くの医療現場に供給されている。
おもな開発実績として挙げられるのは、まず、個人用血液透析装置。腎機能が著しく低下した症例に用いられる。
多用途血液処理装置。膜型血漿分離器や持続緩徐式血液濾過器、血球細胞除去浄化器、または腹水濾過器などを用いて、血液浄化や血球細胞除去を行うなど、多用途の血液、あるいは体液の処理に使用する装置である。
腹膜濯流紫外線照射器。紫外線を利用して腹膜透析に使用するチューブの接続部を消毒することに使用する装置で、チューブの接続機能も有している。
輸液ポンプ。医薬品、および溶液の正確かつ一定な静脈投与を容易にする装置。送液機構として蠕動式フィンガーポンプを、制御方式として滴下制御方式を採用している。
高齢化社会とGEヘルスケア・ジャパン
世界に先駆けて少子高齢化が急速に進む日本では、この変化に対応する医療や介護の環境を早急に整備する必要に迫れている。国家予算に対する医療の比重が増え続ける中、医療はむしろ成長産業の一つとして、今後の日本の経済発展の源泉になるだろうというのが、GEヘルスケア・ジャパンの持つビジョンだ。
日本政府も新成長戦略の中核の一つとして、医療・介護を柱とした新たな産業育成を打ち出している。医療産業は今後、国内外のビジネスに様々なチャンスをもたらす可能性があると言えるだろう。高齢化の波は他国にも押し寄せており、課題解決に向けた新しい枠組みや先進システムを打ち立てていくことで、日本から他国に対し成功モデルを示していくことができるのではないか、と言うのだ。
こうしたビジョンのもとにGEヘルスケア・ジャパンは、日本の高齢社会における革新的な医療システムを模索。特に要介護の原因となる疾患(脳卒中や骨粗しょう症、認知症など)の早期発見・早期治療を実現するソリューションの提供や、ITを活用して個人の医療・健康情報をもとに個人が健康になる仕組み(e-Health)作りを推進している。
現代医療の問題点と向き合うGEヘルスケア・ジャパン
GEヘルスケア・ジャパンは、世界最高峰の医療機器メーカーだが、ただ単に医療機器を開発して売っているだけでなく、現代の医療そのものの改革にも携わっている。それは「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」と名付けられ、2015年までにヘルスケア分野のイノベーションに60億ドルを投資し「より身近で質の高い医療をより多くの人々に」提供することを目指す」というものだ。 それとともに、現在、5つのコミットメントを掲げ、15%の医療コストの削減、15%の医療アクセスの拡大、15%の医療の質の向上に向けて多彩な取り組みを展開している。その5つの概要を見てみよう。
①予防的医療・早期発見・早期治療体制の確立。
②より多様な医療製品やサービスを、幅広い価格帯にて届ける体制の確立。
③インフォメーションテクノロジー=ITの活用
④パフォーマンスソリューション: 医療の標準化や平均化を進めること
⑤ホームヘルス/パーソナルヘルス:自宅で正式な医療サービスを受けられる体制の構築
このように現代医療の問題点と真摯に向き合う姿勢は、世界的な規模を誇る大企業に課せられた責任とも言える。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
GE(ジーイー)の通称で知られるGeneral Electric Companyは米国を代表する企業。その母体の一つとなったのは、かの発明王トマス・エジソンが設立した会社だった。
1世紀の間に巨大企業に成長したGEは事業ごとに分社化。1968年に医療機器を取り扱う「GEメディカルシステム」が生まれ、これが日本の横河電機と結びつき「GE横河メディカルシステム」へ。さらにバイオサイエンス部門の会社と結ばれ、2009年に「GEヘルスケア・ジャパン株式会社」が誕生したのだ。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社の事業内容は実に広範囲だ。一言で医療機器と言っても多種多様だが、主要製品としてはCTスキャン、MRI、超音波診断装置、X線撮影装置、核医学診断装置、医療用画像ネットワーク・生体モニタ、液体クロマトグラフィー装置、ゲル担体、生体分子標識検出試薬、生体分子間相互作用解析装置、細胞解析装置など。非常に高度な技術と豊富な知識で、現代医療に貢献していることが分かる。私たちも病院でおそらく一度や二度はこの会社の製品のお世話になっているかも知れない。